開業支援実績
芦澤整形外科さま
- 芦澤僚平院長
クリニック名 | 芦澤整形外科 |
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所在地 | 長野県上伊那郡箕輪町中箕輪12205-2 |
診療科⽬ | 整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科 |
開業日 | 2011年6月 8日 |
URL | http://ashizawaclinic.jp/ |
開業時を振り返って
私の開業のことを話します。
開業初日の朝、医院に到着すると35人の患者さんが既に玄関に並んで下さっていました。初日からスムースに捌けるはずはありません。その日は午前のみ3時間の開院予定でしたから、これ以上は診られないと判断し、心苦しくも開院と同時に並んでいる方々以外の受付を終了させていただきました。
地域にはまだまだ整形外科医が不足していてニーズに供給が追い付いていないことを実感しました。どこに行っても、整形外科は病院も診療所も患者さんであふれています。しかしマスコミに取り上げられるのは、産婦人科や小児科、外科の医者不足ばかりです。整形外科医は足りないのだとどうして気付いてもらえないのでしょう。
さて開業して自分の生活が変わったことはたくさんあります。
診察室に座り、患者を診察し、検査や注射をする、これは以前と同じです。すべてが「自分の責任」ということも一緒です。
そんな中で楽になったことは、手術の重圧から解放されたことです。私の専門の脊椎外科手術は年々ハイリスク化してきており、その難易度も増すばかりでありました。
反面開業で困るのは、病気ができないことです。
私が、怪我や大きな病気で休むと即収入は途絶えてしまいます。私自身が銀行返済などに困るのはもちろん、当院の開業のため支えていただいたスタッフさん達に大きな迷惑を掛けてしまいます。しかし、一番迷惑をお掛けするのは当院を当てにして頂いている患者様です。とにかく健康大一を心掛けなければと思います。
もう一つ困ったことは、細かいことが気になることです。
たとえば勤務医のみなさんは、病院の周りに生えている雑草を自ら抜こうとおもったことありますか?クモの巣は?床に落ちている髪の毛は?
私は、草取りはもちろん、便器を拭くようになりました。患者さん用の便器はスタッフが掃除しますが、汚れているのを見つければ自分で拭きます。
自分専用のトイレ(これは私の念願でした。)も作りましたが、これを毎日自分できれいに拭きます。私のトイレはさまざまな掃除用品であふれ便器をペットのようにかわいがっているのでスタッフは不気味がります。たぶん、開業すれば他の先生方も皆こうなるのではないでしょうか。
他には、2年に1回の診療報酬改正なども、経営者とすると気になりますが、外部環境は自分じゃどうすることもできませんから考えても仕方ない事ですね。
最後に。
正直、開業を計画した際不安が無かったと云えばうそになります。開業し半年経った今もその気持ちは同じです。
開業して良かったのか悪かったのか、正解だったのか間違っていたのか、それは今はまだ分かりません。きっと将来私が医院を閉じる時に分かるのでしょう。
その時整形外科にどんな風が吹いているのか。きっといい風が吹いていると信じて、今は自分のできることをこなして行くしかないと思っています。
開業では多くの方々に絶大なご支援を頂戴し、また多大なる迷惑をかけてしまいました。
迷惑をかけた分 そこに住む多くの人の役に立とうと思っていますし、幸い今はそうなっていると信じています。多くの失敗や試練なくしては得られない教訓を、私は幸か不幸かたくさん抱え込んできましたので役に立てることはたくさんありそうです。今自分にできることを精一杯こなしてゆくことが一番大事と思っています。
これからも皆さんのご助力をお願い申し上げます。
開業医研究所からコメント
2011年6月8日水曜日、箕輪町木下にご開業されました。地域住民からすると待ちに待った箕輪町では唯一の整形外科医院の誕生になります。
芦澤先生は医師としての腕も誰もが認める一級品ですが、もうひとつの凄技はなんと料理なのです。
それも家庭料理というよりはレストランさえ経営できる腕前らしいです。
しかも日曜日にご自宅で仕込み毎週1回スタッフにも振舞っているとの事、スタッフの皆さんにも大好評らしいです。
今度我々にも、ご自宅で振舞っていただけるとの事。とても楽しみです。
常に前向き、いつも笑顔で愉快、それでいて本当に頼れる先生です。
ありがとうございました!
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