大型聴神経腫瘍摘出と人工内耳植え込み 対側難聴の症例、QOL維持期待 信大病院で国内初の同時手術
信大病院(花岡正幸院長)は22日、大型の聴神経腫瘍摘出と人工内耳植え込みを同時に行う国内初の手術を7月に実施したと発表した。耳鼻咽喉科頭頚部外科と脳神経外科が連携し術中電気刺激聴性脳幹反応を測定しながら腫瘍摘出を行うことで聴神経機能を温存。摘出後に人工内耳を植え込み、聴力が改善した。これまで聴神経腫瘍の摘出手術では聴力の温存が難しく、特に大型の腫瘍ではほぼ不可能だったが、新たな治療戦略の可能性を示した。聴神経腫瘍患者のQOLを維持する手術方法として期待される。
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