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医院のネット戦略⑤

 医院・クリニックの運営に欠かせないものとなったホームページ。小さな規模でよいと考えているならホームページを手作りするという選択肢もあります。メリットはなんといってもかかるお金がわずかで済むこと。他にも診療時間の変更等のちょっとした修正がしやすいことや制作会社選びに悩まなくて良いことなども挙げられるでしょう。
 見た目については、どうしてもプロが作ったものに比べれば見劣りするかもしれません。もちろん手間もかかります。ただ、このような点を理解したうえで、スタッフの中にパソコンの得意な人がいるなら試してみる価値はある選択です。いくつか方法がありますので、特徴をご紹介しましょう。

1.簡単な制作ソフトを使う
 ホームページは基本的に「HTML」という文字のデータと画像のデータを組み合わせてできています。これを自分のパソコンで作っておき、インターネット上にある「サーバー」にデータを転送すれば、皆が見られるようになります。
 初心者でも制作ソフトを使えば、ワープロソフトのような感覚でデータの作成ができます。有名なのは「ホームページビルダー」、「ホームページV3」など。数千円から2、3万円ぐらいで購入できます。どれがよいのか迷ったら、メーカーのサイトで配布されている体験版を使ってみるとよいでしょう。

2.ホームページ作成サービスを利用する
 最近注目の方法がこちら。インターネット上にあるホームページ作成サービスを利用する方法です。特別なソフトが不要で、インターネット上でデータを作っていくため、サーバーの契約やファイル転送などを意識する必要もありません。
「Jimdo」、「Wix」ほか、様々なサービスが出てきていますので、検索で調べてみましょう。テンプレート等もあり、無料版でもかなりのレベルのものができてしまいます。少しお金を払い、更に高機能なサービスを利用することもできます。

3.HTMLやCSSを学ぶ
 ちょっと難しいので誰にでもおすすめはできませんが、「HTML」や「CSS」を学べば、パソコンについているメモ帳だけでもホームページのデータをつくることができます。プロは制作ソフトとこのような言語を組み合わせて制作しています。本格的にホームページを作りたい場合、勉強してみるとよいでしょう。

医療タイムス紙 平成27年8月1日 掲載