お知らせ

突然の廃院に備えた準備~M&A(第三者継承)の活用~

■医院の事業承継の3つパターン
事業の承継には以下の3つのパターンがあります。
1.子ども等への「親族内承継」2.院内ドクターへの「院内承継」3.M&Aを活用した「第三者承継」
その中でも、M&Aを活用した「第三者承継」を支援する中で、「もっと早く相談していればよかった」とおっしゃる事例に多く
遭遇します。
事例に基づきスムーズにM&A(第三者承継)を実現するためのポイントをご説明します。

■M&Aする際に注意するポイント
「タイミング」を逃してしまった【事例】
ご子息を後継者にと考えており、いつかは承継してくれるだろう(曖昧な期待)と考える中で、直接話をする機会が持てずに、
ズルズルと先送りになっていた。理事長が突然病気になり現場復帰ができない状態に。結局、ご子息は承継する気はなく廃院
することになった。

(1)問題点
①理事長が突然現場を離れることで患者が離れてしまい収入が減少、医院の価値が下がってしまい、M&Aがしづらい状態になっ
てしまったこと

②理事長不在により収入が減少、資金繰りに余裕がなくなったため、第三者の承継候補先を決定する時間的な余裕もなくなった
こと

(2)スムーズな第三者承継ができるポイント
①:早めの準備と、親族内・院内承継と並行して「M&A=第三者承継」も考えておくこと

②:適正な医院の出資金評価・市場価値を事前に把握しておくこと

③:事前に「M&Aの専門家」に相談しておき、すぐにお相手を探せる状態にしておくこと

 廃院時には、職員の退職金支払い、借入金の返済、建物の取り壊し費用、会社の清算費用等の多額のコストがかかります。廃院
は資金を生みませんが、M&Aによって事業を承継すれば、承継後に資金を手にできる可能性があります。スムーズな承継タイミング
を逃さないためにも早いうちに、院内承継・親族内承継とあわせて検討を始めてみてはいかがでしょうか。