お知らせ

目標達成の風土作り~スタッフを巻き込む~

 収益を伸ばす歯科医院の1つの特徴は、院長が頑張るだけではなく、スタッフを巻き込んだ経営改善の仕組みを院内で構築できている点です。そんな医院の取り組みや工夫などについてご紹介させて頂きます。
◆スタッフを巻き込んで行動計画作成を行った事例
 医院の理想達成のための行動計画を、毎月スタッフと一緒に考え実行している医院の事例をご紹介します。
 まず、自院の「5年後の理想」について、院長や奥様といった経営陣があらかじめ考えておき、「理想達成に必要な取り組み」について、スタッフさんと一緒に検討します。後は項目ごとに責任者を決め、毎月、実施状況の報告と、その後の改善策等について検討し、翌月の取り組みに入れ込みます。例えば、5年後の理想を総収入1・5億円としたときに、その理想達成に必要な取り組みをスタッフと検討します。出た案が①矯正ドクターを月1回呼ぶ②窓販用品用のPOPを作成する③在宅訪問先を増やすため、ケアマネジャーと人脈構築をするーであった場合に①~③それぞれに実施責任者を決め、実施状況を翌月に発表し、更に皆で改善策や追加案を検討し、それを来月の行動計画に入れます。常に計画→実行→振り返り→改善策等の検討というサイクルを回し、理想達成を医院全体の目標として取り組まれています。スタッフの意見を採用することで、主体性を育むことに繋がり、自分たちで考えて行動できるようになるきっかけとすることができます。スタッフが一丸となり目標達成しようと取り組む組織風土を作ることができれば、院長先生一人で頑張るという状況から脱却できるはずです。
   令和3年1月10日医療タイムス紙掲載