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日航機衝突事故に学ぶ

能登半島の震災や著名人宅の火災など、災害で明けた2024年ですが、日本航空機の羽田空港での衝突事故では、海上保安庁機は残念ながら悲しい結末になってしまいました。

しかし、日本航空機の乗客と乗員が全員無事であったことは、不幸な事故の中でも奇跡と言えるのではないでしょうか。

日本航空に限らず航空各社では、常日頃から非常時に備え訓練を行っています。特に事故が多いとされる離陸後3分、着陸前8分の「魔の11分」については、あらゆる場面を想定して訓練を重ねていると聞きます。

今回のケースでも、客室乗務員が落ち着いてマニュアル通りに行動できたことが、被害を最小限にとどめることができた理由の一つではないでしょうか。仮に乗客の1人がパニックになり、勝手に非常口を開けていたら、結果はまた違ったものになったことでしょう。

旅客機には非常口が備え付けられています。しかし、いざというときに場所がわからないなど、開けるのに手間取っていてはその効果が発揮できません。

緊急の場合でも、乗客をその場所へ迷うことなく誘導し、混乱なく速やかに脱出させるという一連の行動がとれてこそ非常時の対応となるのです。

災害が発生すると、まず対応が求められる医療の現場に限らず、どのような職種においても、非常の際に混乱をしないよう、常日頃から備えておきたいものです。