以前なら医院・クリニックのホームページは持っていないところも多く、とりあえず存在さえすれば「ちょっと親切なお医者さん」ぐらいの差別化にはなっていました。ところが、このところ状況が変わってきています。小さな個人医院でもホームページはあるのが当たり前。「市町村名+内科」や「市町村名+歯科」等で検索すると、たくさんの医院の公式サイトが並ぶようになりました。　
こうなると、他の医院やたくさんの医療機関紹介サイトの中にすっかり埋もれてしまうところも出てきました。もっと患者さんに来てほしいと考えているなら、検索エンジンにきちんと評価され、上位に表示されるような対策を考えてみてはいかがでしょう。

　このような検索エンジンへの対策は「SEO(Search Engine Optimization)」と呼ばれ、ビジネス系のホームページづくりでは非常に重視されています。その基本は2つ。検索エンジンが求める「よいサイト」を作ること、検索されるのに適したキーワードをきちんと盛り込んでいくことです。
　1つ目の「よいサイト」ですが、現在検索エンジンの世界標準となっているGoogleでは、何より専門性を重視していると言われています。専門性があるサイトだと評価されるためには、ある程度多くの文章が必要です。医療的なコラムや細やかな治療方針等、長めの記事があるとよいでしょう。一方で、まったく関係のないお料理や天気の話を載せても、逆効果になりかねませんので注意してください。
　また、更新頻度も評価の対象になっています。作ったままメンテナンスしていなければ、ぜひ一度見直して、少しでもブラッシュアップの機会をとってみては。
　2つ目のキーワードを盛り込むことについては、患者さんに検索される言葉がどんなものかを意識することが大切です。医院名だけでなく、地域名や専門とする病気や部位・治療法などをぺージのタイトルや見出しに盛り込んでみましょう。本文の中にも複数その言葉が入っていればより確実です。

　こうした「SEO」で、あなたの治療を必要とする患者さんに、より適切な「入り口」を用意してみませんか。