お知らせ

「えるぼし認定」のポイント

賃上げ促進税制が改正され、税額控除率の上乗せ要件として、「えるぼし認定」を取得していることが追加されました。

えるぼし認定とは、女性が働きやすい環境を整えることで、離職率の改善や優秀な人材確保が期待されている注目の制度です。

取得するためには、5つある基準を満たす必要があります。

しかし、満たせない基準であっても、満たせるよう現状を改善した実績があれば取得が可能です。

そのため、満たせない基準に対する取り組み方が取得のポイントとなります。

基準には、①労働時間等の働き方②多様なキャリアコース③採用④継続就業⑤管理職比率があります。

①~③は、月の平均残業時間が45時間未満であることや、女性パート社員が正社員へ転換していること、また30歳以上の女性スタッフを中途採用していることなど、医療機関であれば比較的満たしやすい基準となっています。

一方、④は正社員の女性スタッフの平均勤続年数が8.8年以上必要で、現時点では満たせていないケースもあるかと思います。

このように満たせていない基準については、現状の課題を分析し、改善に向けた具体的な行動を計画した上で、改善した実績を作るといったプロセスが必要となります。

そのため、仮に休暇が取りにくいためスタッフが退職してしまうといった課題があるとすれば、気軽に相談できる社内窓口を設置するなどの業務をカバーできる体制を整えて、休暇の取得しやすい環境をつくり、実際に退職者を減らすといった取り組みが必要となります。

最終的には、これらを一般事業主行動計画として作成し、労働局と確認を進めていく必要はありますが、職場環境を整備する取り組みの一つとして、検討してみてはいかがでしょうか。