NISA配当金受け取り
新NISAが始まって以降、お客様との会話でも投資の話題が出るなど、関心が高まっているようです。その中でも、「配当金」に注目されている人が多い状況です。
株式投資のリターンは、値上がり益と配当収入に分かれますが、値上がり益は株価次第で予測は困難です。一方、配当は会社が業績予想に基づき発表するもので、値上がり益よりも安定しているといわれています。
持っている限り毎年現金収入が得られ、「ほったらかし投資」に向いており、かつ、NISA口座を利用すれば通常課される20.315%の税金がかかりません。
しかし、配当金の受け取り方法を間違えると非課税の恩恵を受けられなくなるため注意が必要です。
配当金の受け取り方法は、① 配当金領収証方式② 登録配当金受領口座方式③ 個別銘柄指定方式④ 株式数比例配分方式の4つがあります。
このうち、NISA口座で非課税のメリットを享受するには、④の株式数比例配分方式を選ぶ必要があります。他の方式を選ぶと税金が引かれてしまいます。
新たにNISAを始める方は④を選べば問題ありません。
NISA開設後、配当金の受け取り方法について何も選ばないと、自動的に①の配当金領収証方式になってしまい、意図せず配当金が課税されてしまいますのでご注意ください。
これまでも投資をされてきた人も、NISAで配当金非課税メリットを享受するには④を選ぶ必要がありますが、④を選ぶと他の課税口座での受け取り方法もすべて④に自動的に変わる点はご留意ください。
配当金の受け取り方式は一度選んだ後でも変更可能です。ご自身の配当金の受け取り方法が④になっているか、配当の権利確定日前に余裕をもって確認することをおすすめいたします。