どのようにしてご開業をご決断されたのでしょうか？
ご決断前の状況や、決断に⾄る過程のお話をお聞かせください。

医学部を卒業後、外科、特に消化器外科として１０余年、消化器がんを中心に手術、周術期管理、化学療法、終末期医療に携わってきました。その後、大阪大学高度救命救急センターでの研修を経て、平成１５年に諏訪赤十字病院へ移り、救命救急センターの立ち上げと発展に努めてきました。

年齢も５０代になり、あと１０年あまりで退職することを考えた時、救急医や外科医として仕事をし続けることに対し、今までと同じモチベーションで走り続けていくことができるのだろうかと考えるようになりました。また、これから先の自分自身の立ち位置を考えても、病院内の管理や教育という仕事に携わっていく仕事が主になってくる年齢です。そんな中で自分自身がやりたい仕事は、患者さんと向き合い、自分のやりたい医業を行うことであると考え、開業を決意しました。

開業医研究所で開業を決定した理由は何でしょうか？

開業前は相談する相手もなく、不安でいっぱいでした。年齢からしても、土地や建物の購入といった一からのスタートというのはリスクが大きいと感じており、どこかテナントでできる場所はないかと考えていたところ、開業医研究所のホームページを見つけました。

右も左も分からなかった私に、各分野の専門家の方々が親身になって相談に乗ってくださったおかげでトントン拍子に話を進めていくことができ、ストレスを感じることなく開業をすることができました。また、開業後も今後の診療所経営について方向性を示してくれるなど、アフターフォローも充実していると感じています。

現状、そしてこれからの抱負をお聞かせください。

現在は「その患者にとって最善の医療を提供する」という診療を心がけ、日々患者さんと向き合っています。救命救急センターには、かかりつけ医でも十分処置が可能ではと思われる患者でも、病院に送られてくるということもありました。クリニックで完結するものはクリニックで処置を完結させ、難しい場合は諏訪赤十字病院とのパイプを活かすことで、その患者さんに一番適した医療を提供することができると考えています。

今では順調に患者さんの数も増え、忙しくも充実した日々を過ごしております。これからも地域に密着した、皆に親しまれるクリニックを目指して行きたいと思っております。

ありがとうございました！